ドイツ・フランクフルトで開催される世界最大規模の日本映画祭「ニッポン・コネクション」。14回目を迎える今年は、5月27日(火)から6月1日(日)まで、アーティストハウス・ムゾーン塔とナクソスホール内ヴィッリー・プラムル劇場をメイン会場に、各所で130本以上の日本映画が上映される。
「ニッポン・シネマ」では、園子温の『地獄でなぜ悪い』や青山真治の『共喰い』、三池崇史の『悪の教典』、森崎東の『ペコロスの母に会いに行く』、深田晃司の『ほとりの朔子』など、錚々たるメンツが顔を並べている。
深田晃司監督『ほとりの朔子』
「ニッポン・ビジョン」は、太田信吾の『わたしたちに許された特別な時間の終わり』、大木萠の『花火思想』、纐纈あやの『ある精肉店のはなし』をはじめ、フレッシュな監督たちをフィーチャー。
太田信吾監督『わたしたちに許された特別な時間の終わり』
大島渚の『忍者武芸帳』、大友克洋らの『SHORT PEACE』(トップ写真)、山村浩二の短編集、今年度の文化庁メディア芸術祭アニメーション部門で優秀賞を受賞した吉浦康裕の『サカサマのパテマ』のほか、個性豊かな画風が楽しめそうな「ニッポン・アニメーション」も見逃せない。
また「ニッポン・レトロ」では、黒澤明や新藤兼人の助監督も務めた中平康の回顧特集が行われる。代表作の『狂った果実』や『夏の嵐』など、全9作品を上映。
中平康『猟人日記』
映画のほかにも展覧会や講演、ワークショップ、コンサート、グルメイベントなど、50以上の文化プログラムが用意されている同映画祭。この期間にドイツ・フランクフルトへ行く予定のある人は、足を運んでみては。外国で日本文化に触れることで、見えてくるものがあるかもしれない。(がけっぷちあにろっく)
2013年の 「ニッポン・コネクション」のようす
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