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A,B,CIVILMAGAZINE 第4回 Far Farm――クリエイティブ集団・CIVILTOKYOが注目アーティストにインタビュー

「Far Farmを結成した時に、『フィールドは世界だ』みたいなのがあって」(ico!)

――アルバムを出されたばかりですが、次のリリースの構想や今後の展望などはありますか。

 

古口:コラボをいろいろやりたいと思っています。プロモーションビデオもつくりたいし。出会いがないとなかなか難しいところなんですが。

 

ico!:私は、今はホッとした感が強くて、まだ考えられていないですね。のんびり屋さんなので。

 

山田:マイペースだよね。

 

ico!:よく言うとマイペース。悪く言うとただの怠け者なんですが…今は『Golden Rain』をたくさんの人に聴いてほしいので、これを拡散するようなことをやっていきたいと思っていますね。

 

古口:ico!さん自身の展望は?

 

――古口さん、急かしますね(笑)

 

古口:聞きたいので。

 

ico!:私、あまりビッグになりたいとかそういう考えがないので…

 

山田:あんまり卑しい考えがないもんね。

 

古口:僕はエクスペリメンタルなこともやってみたいかな、という気持ちもありますけどね。

 

ico!:お、やります?倍音響かせちゃいます?

 

古口:とりあえずひとつまとまってアルバムができたので、実験的なものもやったりして、次に向けてもっと視野を広げていきたいと思って。

 

ico!:今回のアルバムは13曲の寄せ集めではなく、もっとたくさんつくっていて、その中から選んでいるんですよ。だからやってない曲がまだたくさんあるんです。その子たちをどうしていくかというのもありますけど、やりながら自ずと見えてきたりするのかなと…展望はあんまないな…

 

古口:山田氏は?

 

山田:3人っていう閉じた中で集中してアルバムづくりをしてきたので、そうじゃなくて他の人と関わったらこの作品がどうなるかな、というのはありますね。今日もいい機会をもらったと思いますし、もっといろいろな人との関わりができるはずの作品だと思います。

 

古口:視野を広げてね。

 

山田:まあ、一言で言うとライブやりたいな、ということなんですけどね(笑)

 

ico!:いろんな分野と関わりたいというのはありますね。個人的には、音楽以外への興味も強いんです。写真も絵も映像も、舞台やダンスも。だから、意外といろんな人と絡める可能性はあるのかな、と思ってます。それは個人的に思う自分の強みかな。だからどんどん使ってほしいです。

 

古口:そうだね。アルバムもできたし、外、外で。

 

ico!:そう、あんまり急いで次、次って感じじゃなくね。

 

山田:僕たち、結構ペースがあるんですよね。それは作品とかにもプラスになってる気はしますけどね。

 

ico!:たまに自分たちのお尻を叩きまくって、ヤバイヤバイって言いながらやってるんですけどね。

 

古口:締め切りがないと動けないからね。

 

07_s_farfarm_koguchiKentaro Koguchi (syn.)

 

山田:そういえばですけど、9月4日に新宿MARZでアルバムのリリースパーティーをやりまして、すごく楽しかったんですよ。ブッキングとか、古口と俺が結構動いたんですけど、最終的には海外でも活躍している人も呼べたんです。それで日本で…

 

ico!:そうだ、それ一番最初に言わなきゃいけなかったね。Far Farmを結成した時に、「フィールドは世界だ」みたいなのがあって。

 

山田:僕たちの作品、すごく真面目に英語で歌ってるんですよ。「英語ダヨー」って感じじゃなくて。

 

ico!:私はあくまで日本人として英語で歌ってるという自覚はあるんですけど、海外の人に聴いてもらう前提でっていうのは常に考えてます。

 

山田:日本語で歌うみたいなテンションで英語で歌うよね。そういうわけで、リリースパーティーでのブッキングもそうですけど、僕たちが注目してるのは、日本じゃなくてもいいよ、日本にこだわらないよと思っている人たちなんです。

 

ico!:海外で呼ばれるようになりたいですね。

 

――相当な野望があるじゃないですか。

 

ico!:本当だね(笑)

 

古口:別にガッツリ海外、というわけではなくて、日本人にも海外の人にも聴いてほしいんですよ。英語がわかんなくても、いいよねって思われるような作品をつくりたいです。

 

山田:知り合いのバンドに外国人の人が参加してたり、レコーディングを海外の人とやってたり、そういうのが増えてきてるんですよね。

 

――ちょっと前のBloc Partyとか、白人や黒人にアジア系も混じってたりしてましたもんね。日本でもそうなんですね。ブラジル人ドラマーとかいいかもしれないですね。

 

古口:外国人のダンサーを雇います。

 

山田:これ載ったらどうすんの(笑)

 

ico!:雇えない雇えない!

 

――いろんなものとの関わり方やその可能性を楽しみにしているんですね

 

ico!:音楽シーンみたいなものを意識していないので。

 

古口:というか、シーンに属せない感じがあるので。やってることもエレクトロだけどクラブでもないし…

 

ico!:光の三原色の図みたいな感じで、どこかにどっぷりというよりかは、いろんなことをやりたいっていうことですね。やっているうちに自然とひとつのムーブメントというか、色が出てもいいと思いますけど。

 

古口:いろんなものと関わって、見えるものがあればいいな、と思いますね。

 

――対バンとかも特にジャンルなど気にしない感じですか。

 

古口:そうですね。シャウトする感じとか、爆音とかでなければ。アコースティックも1回やりましたし。

 

――アコースティック、めちゃくちゃ良さそうですね。

 

ico!:私たちの曲ってそういうのでもいけちゃうので。やってて楽しかったですね。こういうのもいけんだって感じで。

 

古口:本当に制限はないですね。爆音でなければね。

 

ico!:そういうのも好きなんだけどね。

 

――そういう人とも一緒にやるようになればとても素敵ですね。サマソニでGreen Dayの前にFar Farmが出てくるとか。

 

山田:やりたい!

 

ico!:Green Dayの前にやろう!

 

08_s_farfarmFar Farm

 

Hikou from butaji(Far Farm remix)

 

※A,B,CIVILMAGAZINE 第3回 中山晃子インタビューはこちら

※A,B,CIVILMAGAZINE 第5回 サンドロビッチ・ヤバ子インタビューはこちら

 

 

 

●Live Information

Shinjuku MARZ 14th Anniversary “MARZ ATTACK”

 

2015年12月29日(火)@新宿MARZ

開場16:00/開演16:30

前売り1000円、当日1500円(+2ドリンク)

 

チケット:e+/ローソンチケット/各出演者予約/新宿MARZメール予約

出演:Tempalay/TAMTAM/Emerald/umber session tribe/毛玉/Far Farm/阿佐ヶ谷ロマンティクス/WANNA-GONNA

 

 

 

●Profile

Far Farmは東京都内を中心に活動する3人組のエレクトロ・ユニット。ico!(vo)、山田(ba)、古口(key)から成る。2013年11月に結成され、これまでに5曲入りの『Far Farm EP』をBandcampで、また2015年9月には初のフル・アルバム『Golden Rain』をCDで発表。Electronica、Soul、Ambient など様々な要素を取り入れ、独自のアプローチで新たな音を打ち出す。

 

HP:http://farfarm.jp/

SoundCloud:https://soundcloud.com/far-farm

 

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