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icon 2015.1.13

新興バーチャル聴覚室・EBM(T)でノルウェーの先鋭電子音楽家・TCFのエキシビジョンが開催中、一回性の強度を噛みしめる

やられた!「敬愛する岡山在住の画家・Perleの個展をオンライン上で、かつ期間限定でやってみたい…でもWordPressだと限界がある…」と思っていたところ、2014年9月に「EBM(T)」なる興味深い空間が誕生していた!

 

EBM(T)は東京を拠点に、音の発見・共有・拡張を目指すバーチャル聴覚室。世界中のアーティストやサイエンティスト、デザイナー、作家、音楽家など分野にとらわれることなく期間ごとに展覧会を企画し、作品はリスニングルームにて体験できるというインターネットベースのギャラリーだ。その音はその期間にしか聴くことができないというのも、「アウラ」や「一回性の強度」を大切にしているようで非常に好感が持てる。

 

5回目となる今回のエキシビジョンでは、ロンドンのレーベル「Liberation Technologies」より作品をリリース、またベルギーのレーベル「Ekster」から新作を発表予定のノルウェーの先鋭電子音楽家・TCFをフィーチャー。展示期間は2月7日(土)までとなっている。一聴するに、近未来都市に佇む歯医者さんでの治療から鳥類多めの動物園に迷い込んだような、とにかくハイファイでテクノロジカルなサウンドが印象的。これがディストロイドの最果てを見た人間が奏でる音か。個人的にはARCAより好みかも!

 

TCF「85 CE 86 EE 4B B1 72 9B 0A AD 15 46 47 33 2C 30」

 

なおEBM(T)を手がけるのは、ベルリン在住のNile Koettingと横浜在住のNozomu Matsumoto。ふたりはトラックメイカーとしても活動しているので、音源も合わせてチェックを。

 

 

サウンドのみならず、アート、科学、文学とさまざまなジャンルを横断しながら表現の可能性を追求している彼ら、今後の展開が楽しみだ!(福アニー)

 

 

 

●Information

EBM(T)

 

HP:http://ebm-t.org

Twitter:https://twitter.com/e_b_m_t

Facebook:https://www.facebook.com/ebmt.nn