haikucore
icon 2015.1.1

Wabi-Sabiな新ジャンル「俳句コア」ってなに?専門レーベル「basyo-label」からゴルジェ・ブーティストのYuko Lotusや画家の矢野ミチルら参加のVAがリリース!

ポエムコア、三味線ブレイクコア、ニンテンドーコア、フォレストコア、エイリアンコア――。○○男子や○○女子並みに、音楽界に広がる○○コアの波。そんななか、2014年11月に爆誕したばかりの「俳句コア」専門レーベル「basyo-label」から、『basyo compi vo.2~新春俳句コア~』が元旦にリリースされた。現在、Bandcampでフリー・ダウンロードが可能だ。

 

 

「俳句コア」とは、30秒から1分の「音」のうえで「句」を詠むという至極シンプルなもの。その普及に努める「basyo-label」は、トラックメイカーのsoejima takuma、tokomanonka、MCの線描、トラックメイカー/MCの近藤孝次からなっている。

 

今回のコンピレーション・アルバムは、総勢20名による全十八句。国内外の現行コラージュ作家とも共鳴するような内容で、アンビエントやグリッチ・ノイズ、インダストリアル、ゴルジェをベースとしたエレクトロニカ・ミーツ・ハイクの世界を堪能できる。個人的なお気に入りはアグレッシブなポエトリー・リーディングとシリアスな吟詠、アンビエントなピアノの旋律が美しい寛治×soejima takumaの「第三句」、缶の音や青年の声がカラカラコロコロと不穏に迫るabelest ×近藤孝次の「第五句」、チューンアップされていく笛に挟まれるノイズと英詩のミックスがアガるMA$A$HI×線描の「第七句」。そして荒波のように押し寄せるタムが印象的な玲音×Yuko Lotusの「第九句」、ポコポコトントンと動き回る音とメカニック・ボイスが楽しいLTPimoの「第十三句」。

 

なお、全曲tokomanonkaと線描による『basyo compi vo​.​1』もこの機会にぜひ。水の音や虫の声、祭り囃子、ピアノの旋律からなるショート・コラージュに俳句。改めて斬新だ。

 

 

どの音句からも、寂寥たる荒野を感じてしまう。都会の喧騒で殺伐とした気持ちになったり、田舎にいて鬱屈を感じたりしている人ならば、きっと魅かれるところがあると思う。Wabi-Sabiな新ジャンル「俳句コア」、果たして諸行無常な音楽界のなかで「奥の太道」になれるのか。今後の広がりに大いに期待したい!(福アニー)

 

 

 

●Information

『basyo compi vo.2~新春俳句コア~』

2015年1月1日(木・祝)リリース

basyo-label

 

【参加アーティスト】

◆句:鼈甲仮面、cuvboys、矢野ミチル、寛治、sonarr、abelest、maho-、MA$A$HI、toddy boy、玲音、Yuko Lotus、近藤孝次、Yavtic、LTPimo、甘葉、線描、YASAKA IN THE SEA !!

◆音:cuvboys、soejima takuma、tokomanonka、線描、近藤孝次、MA$A$HI、Yuko Lotus、kuroyagi、LTPimo、甘葉

 

公式Twitter:https://twitter.com/bashowtime