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icon 2014.3.15

セーラーかんな子、貴女はいったい何者だ?◆噂が噂を呼ぶDJ/バンドボーカルがメディア初登場&独占インタビュー

セーラーかんな子という女性をご存じだろうか?MAZE(メイズ)というパーティーのレギュラーDJを務め、ヒップホップイヴェント田中面舞踏会にも出演するなど、ここ最近いろんなところで目にするようになった。同時にswaptv(スワップTV)を中心とした§✝§(サス)では絶叫系のヴォーカルを披露し、おじぎちゃんとのDJユニットぇゎモゐ(えわもる)としても活動。こういった具合に露出を増やしているものの、いまだ彼女についてはミステリアスなところが多い。オモイデレーベルからリリースされた『✞​(​night​)​✞ mixes』、それから自身のサウンドクラウドに上がっている『6』といったミックスを聴いても、謎は深まるばかり。

 

というわけで、セーラーかんな子さんにインタヴューを敢行しました。以前から気になっていた人にインタヴューできるとあって、好き勝手いろいろ喋ってしまったけれど、かんな子さんは丁寧に答えてくれました。おかげで興味深い内容になったかと思います。最初は音楽の話を中心にと考えていたけど、けっこうパーソナルな方向に・・・。それではセーラームーンの話で盛り上がった流れから、どうぞ!(取材・文/近藤真弥、写真/松本亮太、企画・構成/福アニー)

 

※LLLL×セーラーかんな子×swaptvの鼎談はこちら

※swaptvの単独インタビューはこちら

 

 

「私はあんまり、これインターネットぽいねとか、そういうのわからないんです」

――いま大学3年生なんですよね。かんな子さんの世代からすると、『美少女戦士セーラームーン』の影響は大きいですか?

 

セーラーかんな子(以下、かんな子) : 『ひみつのアッコちゃん』とか、昔からよく魔法少女ってあるじゃないですか。『カードキャプターさくら』とかもそうですけど、セーラームーンの戦う女の子というところに憧れています。

 

――プリキュア・シリーズも観たり。

 

かんな子 : 観てないけど、観てるフリをしてます(笑)。だけどグッズを買ったりはします。

 

――ファッションなどもそういったアニメや漫画から影響を受けてるんですか?

 

かんな子 : 『カードキャプターさくら』は、フリフリの服とかそういうコスプレみたいなのが出てきたりするので、憧れがあります。

 

――写真撮影で着けていたマスクは、パンクというかそこに影響を与えているSMっぽいと思ったんですが、そういった方面にも興味がある。

 

かんな子 : パンクも好きだし、フェティッシュなファッションは好きです。そういうアートとかも好みます。

 

――その興味っていつ頃から持ちはじめたんですか?

 

かんな子 : わりと最近です。それまではあまりディグってなかったからかもしれないけど、最初はショッキングに感じても、慣れてきたら面白いと思うようになりました。大学に入ってから親元を離れて、ちょっと開放的になってという(笑)。

 

――それまでは親御さんに厳しく言われていたり。

 

かんな子 : 特別厳しかったわけじゃないんですが、自分のなかで親の言うことは絶対みたいなことを思っていて。何をするにしても、これはたぶんお母さんがダメって言いそうなことはできなかったんですけど、そういうのがあんまりなくなって、いろいろ視野が広がった感じです。

 

――反抗期はありました?

 

かんな子 : あまりなかったと思います。

 

――そのぶん今になって爆発したんですかね。

 

かんな子 : 一番変わったのはファッションで、それまでは親のお下がりとかをよく着ていたり、あと自分は兄と弟に挟まれているのもあって、男っぽい服を着せられていたこともあったから、フリフリのコスプレみたいな服に憧れていたんです。でも最初は、見つからないように着たりしてました。

 

――そういったファッションの情報を得るうえでよく見るサイトなどはありますか?

 

かんな子 : ロリータ系の服に関しては、そういう服を扱っているブランドのサイトをいろいろ見てます。

 

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――かんな子さんは§✝§やぇゎモゐのメンバーでもあるけど、それらの活動ってインターネット・カルチャーが背景にあるように僕は思えるんです。サイトをいろいろ見ていくなかでそういったカルチャーに触れたりしたんですか?

 

かんな子 : 私はあんまり、これインターネットぽいねとか、そういうのわからないんです。周りの人たちは、これはインターネットぽいとか言ってるけど、それを価値観みたいに語るのはよくわかんないです。インターネットは便利だから使いますけど。

 

――『MASSAGE 9』のインターネット・カルチャー特集に寄稿していたり、ミックスでもウィッチ・ハウスを使うことが多いけど、そのあたりの潮流はそんなに追いかけてない。

 

かんな子 : 必死に追いかけてるわけではないですね。ウィッチ・ハウスも、そんなに意識してウィッチ・ハウスをディグろうとか、ウィッチ・ハウスのDJしようとか思ってなくて。もともと、いろんな曲をバンドキャンプとかサウンドクラウドで聴いてるなかで、自分は暗い曲が好きなのかもしれないみたいな気づきがあったからですかね(笑)。

 

――ハハハ! なるほど。オモイデレーベルから出されたミックスでもオウテカの曲を使ったり、いろいろ入り乱れてますもんね。レーベルやアーティストでいうと、どのあたりが好き?

 

かんな子 : ウィッチ・ハウスで有名なレーベルだと《Tri Angle》とかあるけど・・・おとなしくてチルい感じよりも、ノイジーでちょっと汚いラジオっぽい曲が好きです。インダストリアルとか、中二病ぽい感じのやつ(笑)。あっ、あれだ!《Modern Love》が好きです。

 

――それ僕もめっちゃ好きです!マンチェスターのレーベルですよね。じゃあ《Blackest Ever Black》とかも?

 

かんな子 : 好きです。カッコ良すぎますね。